備中国水田住国重(白鞘・拵付)
001-002-058
表 銘備l中国水田住国重 元 幅31.0mm
裏 銘なし 元 重8.0mm
刃 長71.1cm 先 幅21.5mm
反 り1.0cm 先 重5.0mm
登 録北海道教育委員会 昭和41年11月 目釘穴1個
江戸時代
銀ハバキ
日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書付

価格:90万円
備l中国水田国重の祖先は瀬戸内海の水軍を支配し蒙古襲来で元の船に切りこみ武勲をあげた川野道明 を祖先とし伊予湯築城城主でしたが豊臣秀吉の四国平定で城を追われ毛利家の家老安国寺恵慶の援助で刀工として備後国竹原に移り、安国寺恵慶の死後良質の鉄を求めて備l中の山中に移動したと伝えられています。備l中国水田派は古青江為次の末流が荏原村や砦部郡松山などの地で再興をはかり特に戦国時代末期(1530年)から元禄頃(1700年)に亘って60余名の同銘鍛冶を輩出し非常に繁栄した一派です。 この派は新刀期に入ると大月派を代表とする大与五国重派と為家を代表とする河野派の二代派閥にわかれます。水田国重の刀は新刀期に於いては高い評価を得ていました。この刀は湾れ調の直刃で地肌のよくつんだ国重の特徴をあらわしています。拵えについている家紋は渡辺星で、遠くは摂津国渡辺氏より起こった嵯峨源氏が渡辺氏を称する。毛利家臣の渡辺勝、豊臣氏家臣の渡辺糺等は子孫です。又徳川譜代大名渡辺氏は渡辺綱の後裔と称し綱のひ孫の源正の流れを汲むといいます。いずれにしても武家の家宝として大切に代々受け継がれてきたものと思われます。この刀のたどってきた歴史に思いをはせるのも楽しいものです。


































朱漆塗鞘打刀拵
縁・頭は銀で一に星三つの渡辺星家紋付です。 鍔は献上鍔、赤銅に赤銅巻きです。 毛利家、家臣渡辺氏一族によって大切にされた物と思われます。
















   



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